太一の近江神宮到着により、どうなる?!のドキドキ感がいつにも増して強かった164首。
163首、久々にある扉絵には、小学生時代の3人がいました―――
そして気になる31巻の表紙も発表!
番外編として末次先生「映画「ちはやふる」公開直前Specialルポ漫画」もあり、31巻刊行を記念しての「三十一文字コンテスト」(「ちはやふる」への想いを31文字で詠む)開催も宣言され、盛りだくさんな6号です。
***以下、本誌も163首もネタバレですので、ご注意ください。***
息を切らせてかけつけた太一の姿に、驚愕する瑞沢メンバー&お母さんズ。
でも
『お おい綾瀬 真島来たぞ 真島…』
と知らせたくてうずうずする肉まん君の気配にも、太一到着にも、千早は全く気が付かない。
ひとつ深呼吸をして札に向かう千早。
次の瞬間、千早の腕が一閃する。
読まれた札は、「つき」。
でもその瞬間、隣の肉まん君と舜の陣の「つき」も飛んでいた。
結果、千早が飛ばした「つき」の札が、舜の陣の「つき」も飛ばして競技線の外に飛ばしたことが判明。
村尾さんが確認した競技規定により、出札を持ち札としていた舜の札となる。
『隣の陣の当たり札まで飛ばした?!あの子すげえ』
騒然とする場内。
「肉まんくん、ごめんね」と謝られた肉まんくんも、
『読まれたのが「つき」かどうかもわからなかった 綾瀬の反応が速すぎて』
と千早に慄く。
そんなかでも。
「田丸さん次は取れるよ リズムとって 自分のテンポでね」
周囲に声をかける千早。ただ、目線は合わせずうつむいたまま・・・
『千早ちゃん チームのことは見えてるのに ほかは全然見えてない』
『真島部長が来てることにも 気づいてない…』
千早を案じるかなちゃん。
太一は、6枚差で新に勝っている千早の戦況に驚く。
『新相手に 勝ってるのか?!』
新は落ちる汗をぬぐう。
『すごい 強いな』
思い出すのはじいちゃんの言葉。
余計なこと考えんやつが強いんや
『じいちゃんも言ってたな』
千早がいるのは、音と札だけの世界。
―――すさまじい集中。
札のみを見つめ、前を向かない千早を見つめる新。
「おもい」で落ち着いて敵陣を抜いた新は、千早に「しら」を送る。
『攻めがるたの選手は 敵に持っててもらいたいポイントの札』
『新…気持ちよく取らせない気だ』
との村尾さん分析。
「あきか」を連取した新は、千早に1字決まりの「す」を送る。
『す?!それまで送る?! なに考えてる新』
さすがの村尾さんも動揺し、次にぞっとする。
『危険 でも 攻めにくい イヤなイヤーなかるた―――』
一方、新は。
『千早 おれやよ』
と、心で千早を呼ぶ。
次に読まれたのは、運命の札。
「せ」
ものすごいスピードで動くふたりの手。
次の瞬間、千早の陣の「せ」を、新が抜いた―――
驚愕する太一、村尾さん。
『綾瀬さんの陣に集中した「しら」「す」「せ」
攻めのポイントになる札が自陣にありすぎて 取りにくくなった』
『しかも「せ」に伸びた手をガードしてからの払い 新…』
『最初からガリガリの「せ」狙いじゃねえか』
飛ばした札を拾う新。(ここで千早と新の差、3枚)
―――千早 おれやよ
「せ」の札。それは、小学生のころ。
千早があの日とった一枚
そして。
今日に続く一枚
茫然としていた千早の瞳が、新と同じく小学生の頃を思い出したように明るくなる。
ずっと取り返したかった
音と札だけでない
目の前にいるのはおれやよ
その次に読まれた札は。
「ちはやぶる―――」
空札の「ちは」にビクッとする選手たち。
ひときわ大きく反応した千早は、
『「ちは」空札…』
と顔を上げる。
その視線の先には――――太一。
太一の姿を認めた千早は、何かが晴れたような表情に。
頭に巻かれたはちまきには、「たいち」の縫い取りが見て取れます。
試合をしている千早を見る太一の姿は、小学生の頃、ボロアパートで読手をしてくれた太一の姿と重なり。
小学校の頃に同化した千早の目の前には、にこやかに微笑む小さな新の姿―――そして、真剣なまなざしで千早を見る、今の新が。
舞い散る桜に包まれての思い出に、我に返る千早。
私……
「ゆう」が読まれ、新にとられ、試合中なことを思い出す。(ここで2枚差)
次は「あきか」。これも新が連取。(ここで1枚差)
(さっきすでに読まれているので、編集または校正ミスかと…前のとどちらかが差し替えになるのかも)
『うわあ――――やっぱりすごいなあ』
『新は すごいなあ』
千早はいつもに戻った様子。
ふーっ、とひとつ深呼吸をして、次は速い取りで飛び出す。
「あっセイム?」
と焦る千早に、
「いや 千早の取りでいいよ」
「でも」
「クリーンな取りでなかっらたおれの取りでない」
と譲る新。
「ははっ 強気だなあ」
小学生の頃のような屈託のない笑みを浮かべる千早。
新と かるたが
新とまた かるたができる
あの時のボロアパートの気持ちを取り戻す、千早―――
そこへ。
「瑞沢1勝!」(机君 VS望月さん)
「瑞沢2勝!!」(かなちゃん VS理沙ちゃん)
の声。
はっと我に返る千早。
「よし!」
「つっ続きます!」
声をあげる肉まんくん、翠ちゃん。
千早もあらためて、新を前にしても団体戦であることを思い出す。
はちまきに手をあてて。
『見て 新』
『見て 太一』
『これが 私の仲間だよ』
「瑞沢3勝!」(机君 VS舜君)
「瑞沢4勝!!」(かなちゃん VS滉君)
次々とあがる声。
残るは、1組―――
「おおえやま」
自陣最後の札を払ったのは、千早。
新の陣にはまだ2枚の札が。
乱れた呼吸を整えながら。
「瑞沢 5勝!」
きっぱりと告げる、千早。
■7号(3/15発売)に続く■
163首、久々にある扉絵には、小学生時代の3人がいました―――
そして気になる31巻の表紙も発表!
番外編として末次先生「映画「ちはやふる」公開直前Specialルポ漫画」もあり、31巻刊行を記念しての「三十一文字コンテスト」(「ちはやふる」への想いを31文字で詠む)開催も宣言され、盛りだくさんな6号です。
***以下、本誌も163首もネタバレですので、ご注意ください。***
息を切らせてかけつけた太一の姿に、驚愕する瑞沢メンバー&お母さんズ。
でも
『お おい綾瀬 真島来たぞ 真島…』
と知らせたくてうずうずする肉まん君の気配にも、太一到着にも、千早は全く気が付かない。
ひとつ深呼吸をして札に向かう千早。
次の瞬間、千早の腕が一閃する。
読まれた札は、「つき」。
でもその瞬間、隣の肉まん君と舜の陣の「つき」も飛んでいた。
結果、千早が飛ばした「つき」の札が、舜の陣の「つき」も飛ばして競技線の外に飛ばしたことが判明。
村尾さんが確認した競技規定により、出札を持ち札としていた舜の札となる。
『隣の陣の当たり札まで飛ばした?!あの子すげえ』
騒然とする場内。
「肉まんくん、ごめんね」と謝られた肉まんくんも、
『読まれたのが「つき」かどうかもわからなかった 綾瀬の反応が速すぎて』
と千早に慄く。
そんなかでも。
「田丸さん次は取れるよ リズムとって 自分のテンポでね」
周囲に声をかける千早。ただ、目線は合わせずうつむいたまま・・・
『千早ちゃん チームのことは見えてるのに ほかは全然見えてない』
『真島部長が来てることにも 気づいてない…』
千早を案じるかなちゃん。
太一は、6枚差で新に勝っている千早の戦況に驚く。
『新相手に 勝ってるのか?!』
新は落ちる汗をぬぐう。
『すごい 強いな』
思い出すのはじいちゃんの言葉。
余計なこと考えんやつが強いんや
『じいちゃんも言ってたな』
千早がいるのは、音と札だけの世界。
―――すさまじい集中。
札のみを見つめ、前を向かない千早を見つめる新。
「おもい」で落ち着いて敵陣を抜いた新は、千早に「しら」を送る。
『攻めがるたの選手は 敵に持っててもらいたいポイントの札』
『新…気持ちよく取らせない気だ』
との村尾さん分析。
「あきか」を連取した新は、千早に1字決まりの「す」を送る。
『す?!それまで送る?! なに考えてる新』
さすがの村尾さんも動揺し、次にぞっとする。
『危険 でも 攻めにくい イヤなイヤーなかるた―――』
一方、新は。
『千早 おれやよ』
と、心で千早を呼ぶ。
次に読まれたのは、運命の札。
「せ」
ものすごいスピードで動くふたりの手。
次の瞬間、千早の陣の「せ」を、新が抜いた―――
驚愕する太一、村尾さん。
『綾瀬さんの陣に集中した「しら」「す」「せ」
攻めのポイントになる札が自陣にありすぎて 取りにくくなった』
『しかも「せ」に伸びた手をガードしてからの払い 新…』
『最初からガリガリの「せ」狙いじゃねえか』
飛ばした札を拾う新。(ここで千早と新の差、3枚)
―――千早 おれやよ
「せ」の札。それは、小学生のころ。
千早があの日とった一枚
そして。
今日に続く一枚
茫然としていた千早の瞳が、新と同じく小学生の頃を思い出したように明るくなる。
ずっと取り返したかった
音と札だけでない
目の前にいるのはおれやよ
その次に読まれた札は。
「ちはやぶる―――」
空札の「ちは」にビクッとする選手たち。
ひときわ大きく反応した千早は、
『「ちは」空札…』
と顔を上げる。
その視線の先には――――太一。
太一の姿を認めた千早は、何かが晴れたような表情に。
頭に巻かれたはちまきには、「たいち」の縫い取りが見て取れます。
試合をしている千早を見る太一の姿は、小学生の頃、ボロアパートで読手をしてくれた太一の姿と重なり。
小学校の頃に同化した千早の目の前には、にこやかに微笑む小さな新の姿―――そして、真剣なまなざしで千早を見る、今の新が。
舞い散る桜に包まれての思い出に、我に返る千早。
私……
「ゆう」が読まれ、新にとられ、試合中なことを思い出す。(ここで2枚差)
次は「あきか」。これも新が連取。(ここで1枚差)
(さっきすでに読まれているので、編集または校正ミスかと…前のとどちらかが差し替えになるのかも)
『うわあ――――やっぱりすごいなあ』
『新は すごいなあ』
千早はいつもに戻った様子。
ふーっ、とひとつ深呼吸をして、次は速い取りで飛び出す。
「あっセイム?」
と焦る千早に、
「いや 千早の取りでいいよ」
「でも」
「クリーンな取りでなかっらたおれの取りでない」
と譲る新。
「ははっ 強気だなあ」
小学生の頃のような屈託のない笑みを浮かべる千早。
新と かるたが
新とまた かるたができる
あの時のボロアパートの気持ちを取り戻す、千早―――
そこへ。
「瑞沢1勝!」(机君 VS望月さん)
「瑞沢2勝!!」(かなちゃん VS理沙ちゃん)
の声。
はっと我に返る千早。
「よし!」
「つっ続きます!」
声をあげる肉まんくん、翠ちゃん。
千早もあらためて、新を前にしても団体戦であることを思い出す。
はちまきに手をあてて。
『見て 新』
『見て 太一』
『これが 私の仲間だよ』
「瑞沢3勝!」(机君 VS舜君)
「瑞沢4勝!!」(かなちゃん VS滉君)
次々とあがる声。
残るは、1組―――
「おおえやま」
自陣最後の札を払ったのは、千早。
新の陣にはまだ2枚の札が。
乱れた呼吸を整えながら。
「瑞沢 5勝!」
きっぱりと告げる、千早。
■7号(3/15発売)に続く■